[アルジェ/ドバイ 21日 ロイター] - 原油相場の急激な値下がりが続く中、石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国らが21日に電話会議を開催し、5月以降に予定している減産の前倒しについて話し合ったことが関係者らの証言で明らかになった。

会議には今年のOPEC議長国であるアルジェリアやナイジェリア、ベネズエラ、イラクのほか、カザフスタン、アゼルバイジャンなど加盟国以外の国々が参加。具体的な結論には至らなかったもようだ。サウジアラビアやクウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、ロシアは会議に参加しなかったという。

米原油先物は20日、1バレル=マイナス37.63ドルと史上初めてマイナス価格で取引を終えた。マイナス価格は売り手が手数料を払って原油を引き取ってもらうことを意味する。この日はプラス6ドル近辺に値を戻している。