【決算】ファミレスは激減、牛丼は微増。コロナで明暗の「外食」

2020/4/22
新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな打撃を受けている外食企業──。
休業や営業自粛を決める店が相次いでおり、売り上げの大幅な減少が懸念されている。
こうした中、吉野家ホールディングス(HD)、壱番屋、ハイデイ日高、リンガーハット、そしてクリエイト・レストランツHDなど、2月期決算の大手外食企業が最新決算を発表した。
(写真:時事通信社)
2月期決算企業は、決算期が3月にスタートし2月に終わるため、新型コロナウイルスの影響は2月の1カ月となる。
3月の売り上げ速報も分析しながら、外食企業の最新決算と今後を分析する。
Index
 ☑️吉野家と壱番屋が「増収増益」の理由
 ☑️沈むファミレス、耐えるバーガー
 ☑️「多業態」と「単一業態」の戦略

吉野家と壱番屋が「増収増益」の理由

5社の最新決算(2020年2月期)をざっと押さえていこう。
まず、「吉野家」や「はなまるうどん」などを展開す吉野家HD東京都中央区)は、グループ全体の売上高が前の年より6.8%増えて2162億円。本業のもうけを示す営業利益は、39倍39億円だった。