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注目のコメント
PCR検査、抗原検査、抗体検査と昨今の報道で複数の検査方法の名前が飛び交っています。そもそもこれらの検査は何をしているか?何を知るためのものなのか?を理解するためのコンセプトの説明部分にご協力させていただきました。
以下記事の補足です。
私たちの体には数多くの種類のB細胞が事前に準備されており感染に備えています。1種類のB細胞は1種類の抗体を産生し、特定の1種類のターゲット(抗原)に結合します。新型コロナウイルスに感染した場合、これを認識する複数の種類のB細胞クローンが大増殖します。つまり血清に含まれる新型コロナウイルスに対する抗体は複数の種類がある(混じり気がある/ポリクローナル)わけです。
一般的に抗原検査に使用するための新型コロナウイルス検出抗体は、ロット間の精度を安定させるために新型コロナウイルスだけを認識する、混じり気のない抗体(モノクローナル抗体)を精製して使用します。
横浜市立大学の研究では、マウスに精製した新型コロナウイルスタンパク質を免疫することで、新型コロナを特異的に認識するモノクローナル抗体の開発に成功したようです。
この開発された抗体は、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)、およびその他の一般の風邪症状を引き起こすヒトコロナウイルスには結合しないことが実験的に確かめられています。
新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できる モノクローナル抗体の作製に成功〜国産初の抗原簡易検査キット開発を目指す
https://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/202004ryo_covid_1.html?fbclid=IwAR3ueG695RZOu_uUKfSuRfTnG-imJXit4D6gGMsFM1BmXfrB9jU1u9jRtVw次のステップは「検査だらけ」になるかもしれません。
特に、感染が爆発したアメリカでは、経済再開のために1日当たり1000万単位での検査が検討されており、ロックダウン解除への大きなカギを握るようになりました。
(ちょうど今週のNY州の抗体検査で、州約2000万人のうち13.9%という推計が出ました)
だけど、PCR検査、抗体検査…と、数ある検査がどういう仕組みで、何を調べるのかが分かっていないと、次に何ができるかは見えてきません。
その仕組みをスタンフォード大学の新妻先生に解説してもらうとともに、そこから分かる再開への次なるステップへの道筋の展望を記しました。ハーバードの経済再開ロードマップでは、8月に学校再開、リモートワーカーの20%がオフィスに復帰となっています。PCRと抗体検査の両方を実施しなければ、通行許可証(仮に)がもらえない。抗体検査だけでは、片手落ち。まだまだ長い戦いを強いられそう。
そうなると、コロナによる感染死亡者と、経済活動停止による死亡者のどちらを優先すべきか。という議論がさらに活発になりそうです。トランプ政権は後者を選択しました。
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