iPS使う頭頸部がん治療申請へ 免疫細胞作り移植、千葉大・理研
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現在iPS細胞から様々な免疫細胞を分化する技術が精力的に開発されています。
私が所属する研究室では体内で疲弊したキラーT細胞を取り出した後、iPS細胞に分化させ、さらにまたT細胞に再分化させる一連の技術を開発しました。
iPS細胞を利用する利点は、その増殖効率が良いことと、遺伝子編集が行いやすいことにあります。
この記事はiPS細胞をNKT細胞に分化させ、頭頸部がんの患者に移植する計画が紹介されています。承認の続報が待たれます。iPS細胞から免疫細胞を分化させて、その免疫細胞でがんを攻撃する治療法。
コロナ騒動は長引きそうですし、そんなさなかにもがんをはじめ様々な病気と闘っている人がおるわけで、
コロナ以外の医学研究も粛々と進みますように。頭頸部がんはコントロールが難しく、少し進行してしまうと手術では顔の変形や嚥下・発声の機能を失いますし、放射線治療も相性が悪いがんだと粘膜炎など副作用が強く出る割に肺転移が出てしまいます。光免疫療法をはじめ様々な知見が試される中、免疫細胞でのアプローチはそういった遠隔転移も制御出来る可能性があるので期待です。