[12日 ロイター] - 英タイムズ紙は、スナク財務相が他の閣僚に対し、4─6月期の国内総生産(GDP)は25─30%のマイナス成長になるとの認識を示したと報じた。

10人の閣僚が5月にも外出禁止措置を緩和すべきと主張しているという。閣僚名は報じられていない。

同紙によると、閣僚の1人は「ロックダウン(都市封鎖)によって一段の打撃を被る事態にならないようにすることが重要だ。ロックダウンはさらに3週間を予定しているが、その後は解除を開始すべきだ」と発言した。

財務省の報道官はコメントを控えた。

英国で確認された新型コロナウイルス感染による病院内での死者は1万0612人と1万人を突破。専門家は英国が欧州最大の感染国になり得ると警告している。

その中、政府は12日、新型コロナウイルスに感染して入院していたジョンソン首相が退院したと発表した。ジョンソン氏が公務に復帰する時期は現時点で不明。

財務省はまた、公共サービスへの緊急資金援助が累計で140億ポンド(170億ドル)に達したとの声明を発表した。ロックダウン前に公表された年度予算では50億ポンドだった。

一方、シャーマ民間企業相は中小企業4200社が政府の新型コロナ対策の一環で救済融資を受けたと発表していたが、12日に実施されたBBCとのインタビューで融資を申し込んだ30万社のうち1.4%しか融資を受けていないことを認めた。