【本人直伝】「真山作品」の作り方・手法を明かそう
NewsPicks編集部
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4年くらい前、真山さんと2泊3日で、仙台から岩手の釜石までクルマで〝縦断取材〟をしたことがある。その時のエピソード。
真山さんは当時、検事ものの作品『標的』を新聞に連載していた。その構成について、連載していた新聞社から真山さんに電話があった。
検察のことをよく知っている新聞記者のアドバイスも聞きながら、ここまでファクトにこだわるのか、と度肝を抜かれた。正直、小説家はもっと想像だけで書くものだと勝手に思っていたからだ。「神は詳細に宿る」とはまさにこのことだと思った。
今回の記事では、その時思った疑問も全てぶつけました。記事をみて15個目が見たいという気持ちのように欲望に再現は無いが、じつはあんまり頓着せずに我々には生きていける術がある。そんな学びを知った龍安寺のつくばいに込められた『吾唯足知』を思い出してしまいました。
サイエンスや原動力となる欲望は大切、そして同時に今を生きることは同じくらい大切という相矛盾するかのような意固地とあきらめを併せ持つような豊かな精神世界を感じました。早速、小説を読んでみたいと思います。楽しみです。現実と虚構のボーダーをうまく消し去ることで感情移入できるようになる。なるほど、その手法がいろいろあるということがわかりました。
そのボーダーを消し去るには、卓越した仮説(想像力)と、徹底した取材・資料収集が重要なのですね。これはなかなか、マネができそうにありません。
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