米政府、マスク着用勧める 感染拡大防止へ軌道修正
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マスクについての社会の印象は日本とは全く異なります。当然日本人が皆知っているマスクの一般知識もありません。アメリカはマスク文化がありませんからこれは有効だと思います。この数日話題となってました。マスク文化がないと言うよりは、他人にうつさないように行動するという文化があまりないのかもしれませんね(でも日本人がくしゃみを肘ではなく手でカバーするのはドン引きされます)。今回の発信も「自分のプロテクト」のためだと受け止める人がかなり出てしまうのは残念なところです。あくまで「他人のプロテクト」ですね。あと「マスクはソーシャルディスタンシングの代替とは決してならない」ですね。
マスクの論議と同時に最近アメリカで話題なのがモノや空気での感染経路についてです。日本では空気感染も飛沫感染も「飛」という字のせいか、空気浮遊の印象があると思います。空気中にしばらく残像浮遊するマイクロレベルのもの(それでも飛沫)で感染する可能性についても日本では一般認知されています。WHOは明確に「空気感染はしません」と言っていますが、かなり医学的な定義に寄りすぎて人の行動心理から乖離している印象があります。アメリカではairborne(空気) かdroplet (飛沫)かとなりますが、「コロナはairborne ではありませんが、非常に小さなdroplet がairにしばらく浮遊することがあります」と言った時、専門の人は「感染可能性があることは認めますがそれを空気感染とは呼びません」と言うのでしょうが、私たち一般大衆は「空気で(飛沫)感染する可能性」と認識しますよね。インフォデミックもWHOの重点対処領域となりもう少し医学等から離れた「専門的な」議論もいるのではないでしょうか。根拠はNature medicineの論文と思われます。
https://www.nature.com/articles/s41591-020-0843-2
この論文によるとマスク着用群では鼻腔および咽頭のcovid-19 RNAは検出されず(非着用群は検出)エアロゾルも防げるとのデータを示しています。
一方でインフルエンザではマスク着用群でもインフルエンザRNAが検出されてしまっており、インフルエンザでのマスク着用に予防効果がない、との知見をcovid-19に適応することは誤りであったと考えられます。注意したいのは、WHOも
「患者が着用すれば、他人に感染させる可能性は低くなる」
と言っているだけで、つけている人の感染予防になるとは言ってないんですよね。
ここまで感染が広がってくると誰がかかってるか分からない状態になると思うので全体としては意味あるからエチケットとして、ということかと。特にマスク着用率が低い欧米の場合は。
布マスクしろって、要は常に口元にハンカチを当てて息が人にかからないようにしろ、って言っているのにほぼ近い。
ただ、マスクが必要とあまりにも宣伝すると買い占めが起きて本当に必要な現場に届かなくなるので難しいところ。逆にそういう懸念があるから本当は必要なのにマスクは不要だと言っているんじゃないかみたいな疑心暗鬼も生まれていると思います。
既にご覧になった方も多いと思いますがこちらのブログに詳しいです。
https://eetimes.jp/ee/articles/2003/25/news053_2.html