[シンガポール 3日 ロイター] - シンガポールのリー・シェンロン首相は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための対策強化の一環として、スーパーマーケットや銀行など必要不可欠なサービスを除くほとんどの職場や学校を1カ月閉鎖すると発表した。

シンガポールでは新型コロナ感染者がここ数週間に急増しており、3日時点で1114人の感染が確認され、死者は5人となった。

首相は演説で「今後数週間に徐々に対策を強化していくよりも、感染拡大を回避するために今、断固たる行動をとることを決定した」と語り、家計や企業への追加の支援策を打ち出すことを約束した。

食料品店、市場、スーパーマーケット、診療所、病院、水道・電気・ガス、交通機関、銀行サービスは閉鎖されない。

閉鎖措置は4月7日から5月4日まで実施され、自宅学習は4月8日からとなる。当局者らによると、事態が改善しなければ延長される可能性もある。

首相はすべての国民に対し、できるだけ自宅にとどまり、自宅外での交流を避けるよう呼び掛けた。同国には、閉鎖期間が延長された場合でも十分持ちこたえるだけの食糧供給があるとも述べた。