[モスクワ 2日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染拡大を受けてロシアが米国に医療支援物資を輸送したことに対し、ロシア自体がこれら物資の深刻な不足に直面しているとの批判の声が上がっている。

マスクや人工呼吸器を積んだロシアの軍用機は、1日にニューヨークに到着。ロシア外務省は、費用は米ロが半分ずつ負担したと説明した。

プーチン大統領に反対する勢力は、この支援は売名行為であり、ロシアの複数の地域で不足している貴重な医療物資を浪費したと糾弾した。

著名な反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏はツイッターに、「ロシア全土で医師や看護師がマスクを付けられず院内で感染が広がっているときに、米国にマスクや医療機器を売却した。これは途方もなく恐ろしいことだ。プーチンは頭がおかしい」と投稿した。