ドラッカーに学ぶ、セルフマネジメントの「本質」
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現状を起点に。
人は理想を描きすぎる。
しかし、足元を見ることは忘れている。
理想はいくら描いてもいい。
でも「どこ」からスタートするのかも大切。
現在地がわかり初めて次のStepが見える。
現実から理想への逆算。
現状を起点に日々のActionを決める。
自分は今何ができ、何ができない?
注目のコメント
ドラッカー・スクールのジェレミー・ハンターさんとの対談、第2回です。
今回は、ジェレミーさんの手掛ける「セルフマネジメント」がドラッカーの思想、そして、ドラッカーが基盤とする思想とどのようにつながっているのか、という観点から掘り下げていきます。
対談の中でも出て来ますが、ドラッカーは『産業人の未来』で、自分を正統保守主義であると宣言をします。保守主義というのは、国粋主義と誤解されがちですが、それとは違い、ドラッカーの立場は、現実に立脚して変革を図ろうという、ある意味で現実主義的な改革論者であろうとすることです。
ジェレミーさんの著作は、瞑想のプログラムもあり、人間の精神性(スピリチュアリティ)を扱うものです。しかし、日本語のスピリチュアリティは神秘主義という意味合いを強く含みますが、そういう側面は徹底して「ない」のがジェレミーさんの特徴です。これはなぜかというと、あくまでも現実に対処するための自分のリソースを発見することに目的があり、理想主義的な世界を追い求めるものではないからです。そして、実はドラッカーのこの「現実から始めよ」とする思想に立脚しているからである、ということが語られています。
現実主義の反対は理想主義であると言えますが、ジェレミーさんは対談の中で、
「理想主義は「高い代償をともなうマインドレスネス」」と述べています。
現実に向き合わずマインドレスに理想を追求するのではなく、現実に向き合い、そこに対処するための方策を見出すこと。これは、私が『他者と働く』で追求したテーマでもあります。
ジェレミーさんと私の思想的な基盤を是非感じていただけましたら幸いです。“セルフマネジメントにおいて、「マインドフルネス」は基本スキルのひとつですが、マインドフルネスが、現実を正確にキャッチするための手段であるということは、この本でぜひ強調しておきたかったところです。”