原油先物が大幅安、米WTIは一時20ドル割れ
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20ドルは1990年代の水準です。
サウジは財政均衡に必要な水準は大幅に下回っているものの原油の生産コストは世界でもっと安く、現在の水準でもブレークイーブンを上回るでしょう。
中東といってもそれぞれの国の事情は異なり、オマーンなどは既に格下げとなっていますがこれにより外貨建ての調達コストが上がってしまい更なる財政の逼迫が懸念されます。またオマーン向けに貸出がある金融機関も引当金の積み増しが必要となってしまい悪循環に陥ってしまう可能性があります。
一方で今回の原油価格の低下はコロナに起因するものなのでコロナの収束が見えればリバウンドが早いタイミングで期待できるとも思います。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKBN21E0BL%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAczjnczckpS6R7ABIA%253D%253D20ドル割れが続くようなら2000年代初頭以来ですね。
世界のエネルギー関連プロジェクト投資は、総額1.8兆ドルという規模です (IEA、2018年) が、その多くの案件が、20ドルでは、少なくとも一時的には採算割れになると思われます。原油安に伴い、米国エネルギーCDSも跳ね上がっています(CDS上昇= 市場の予想倒産リスク拡大) 。
投融資を行う世界の金融機関にとっては、新型コロナとのダブルパンチになりそうです…サウジとロシアの価格戦争ですが、体力的にはサウジの方がありますから、軍配はサウジに上がると思われます。どこまで我慢勝負が出来るですが、戦略上手なプーチン大統領がどの様な外交戦略を講じてくるのかが興味深いです。
因みに、20ドル割れが維持されてしまうと、米国のシェール企業群の中で破綻してしまう企業が出てくる可能性があります。