【3分解説】LINEが300億円出資する、出前館の勝算
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たくさんの方に記事を注目して頂き、ありがとうございます。今回、資本業務提携後に社長就任予定の藤井です。
海外と比較すると日本のデリバリー市場も出前館もまだまだ成長ポテンシャルがあります。UKや韓国のレベルまでデリバリーが日常化すれば、出前館の成長ポテンシャルは10倍近くあると推測してます。この日常化というのが今回の提携のキーポイントなのですが、LINEは毎日使うメッセージアプリで食事も毎日することからデリバリーを日常化していく上では非常に相性の良いパートナー同士と言えます。
日本ではデリバリーとテイクアウトが消費税軽減税率対象にもなり、飲食店もイートイン、デリバリー、テイクアウトで事業ポートフォリオを形成して経営バランスを高めたい気運も高まっています。最終的には飲食店を総合的にサポートできるフードマーケティングプラットフォームとして、デリバリー、テイクアウト、イートイン予約、モバイルオーダー、AIによる電話の自動応答対応などを1プラットフォームで展開していきたいと考えています。気になるのはソフトバンクGがUberの大株主であること。下記のような出資構造。
①ソフトバンクG→Uber
②ソフトバンクG→ソフトバンク→ヤフー(+LINE)→出前館
Uberにとって日本はメインの市場ではないが、Uber EATSはよく見かける。そして、ライバル同士に資本関係を持つことで、地域単位の統廃合をして競争圧力を緩和させることは、ソフトバンクGがよくやること(中国のDidi / Uber、アジアでのGrub / Uber)。フードデリバリーがなかなか根付かなかった日本ですが、コロナを機に需要が高まっています。そんな中行われた、出前館xLINEの会見。ラストワンマイルの配送を、いかに低コストで効率よく行う体制を作るかの戦いなのだと実感しました。