[マドリード 25日 ロイター] - スペインの新型コロナウイルスの感染による死者数が25日、前日から738人増加し、3434人に達した。発生源となった中国を超え、死者数が6820人に達したイタリアに次いで世界で2番目の水準となった。

こうした中、政府はカルボ副首相が新型ウイルス検査で陽性を示したと発表。カルボ氏は1957年生まれ。治療を受け、経過は良好としている。

スペイン中央銀行はこの日、新型ウイルスの感染拡大抑制に向け実施されている措置でスペインの経済活動は3月初旬以降、大きく阻害されているとの見解を表明。政府は今月14日、15日間の非常事態を宣言し、全土で人々の必須な外出以外の移動を禁止した。

議会はこの日、夜遅くまで審議を続け、15日間の非常事態宣言を30日間に延長することを可決した。

保健省でウイルス対策を取り仕切るフェルナンド・シモン氏は、感染封じ込めに向け、人との接触などほぼ全ての物理的な接触を避ける措置を行っており、感染症拡大はピークに達しつつあるとの見方を示した。

*内容を追加しました。