新型コロナ渦に見舞われた東京五輪、延期がまだ決まらない理由
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私は先日のG5における「完全な形でのオリンピックを支持」という声明に何故ここまで決定が遅れているかを解く鍵があるのではないかと考えています。
というのは、オリンピックは今や世界的なビックビジネスであり、アスリートファーストという建前より巨額の放送権料をどうするのか、というビジネスの問題が何より優先されるからです。
IOCの財源の80%がオリンピックの放送権料ですが、既に前回のリオオリンピックでの剰余金を使い切ったと言われている中ではIOCとしては是が非でも開催してほしいはずです。
となれば、IOCとして出せる最適解は「無観客試合」しかないと思うのです。
何故ならIOCへの分配は放送権料だけであり、観客からの収入は日本のオリンピック委員会に属するからです。
つまりIOCは1円も損をせず、損失は全て日本が被るという収益構造となるわけですから、それが最も良いとIOCが考えるのは理にかなっていると思うのです。
これに対する反発が、先の「完全な形のオリンピック(つまり無観客試合はしない)」だと考えられます。
日本国内では延期が当たり前のように考えられており、決断できない日本側に非があるとの論調が多いですが、私はIOCの要求の第一は無観客試合であり、それを延期の方向で交渉している攻防の中に今あるのではないかと見ています。そういえば選手村マンションも既に販売済みだろうし気が遠くなるほど大変な調整項目が山ほどある・・・
ああしろこうしろ言うのは簡単だけど当事者のこれからの労力を考えると易々と批判や評論なんて出来ないなぁ。選手の事や国民の健康、各国との調整、経済的影響など考える要素が多いので延期、中止、決行の判断は本当に難しいと思います。
どうゆう判断にしても結局批判はくるし、何が正解かも分からない状況なので
「何をするか」ではなく「何故そうするのか?」をしっかり説明できるような意思決定にして欲しいとは思います。
なので、いつまでにどうなっていれば延期、中止、決行するのかの基準を早く決める事が大事なのではないかと思います。