ＭＭＦ流動性支援、地方債も対象＝ＦＲＢ

［ワシントン　２０日　ロイター］ - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は２０日、ＭＭＦ（マネー・マーケット・ファンド）向け流動性支援制度について、地方債を組み入れているＭＭＦも支援対象に含める方針を明らかにした。

コメント

注目のコメント

• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2020年03月21日

  米国債市場ですら市場流動性を失う状況なので、地方債市場にかかっているストレスは十分推測できます。
  
  MMFが顧客の償還要求に応えるために保有する地方債を換金売りすることで事態を悪化させ、結果として地方政府による資金繰りが不安定化する事態を避けることがは重要だと思います。
  
  今後はコロナウイルス対策のために地方政府の財政状況は、一時的ではあれ顕著に悪化することが見込まれます。これに伴う地方債の発行圧力の高まりにどう対応するかが次の課題です。
  
  本来は、連邦政府による財政移転によって、そもそも地方政府が市場調達に依存しなくて済むようにすることが望まれますが、米国では日欧に比べて容易ではありません。
• 村松 一之

  株式会社 和キャピタル 取締役　運用本部 部長

  ・2020年03月21日

  FRBは、実に状況を的確に把握しており、迅速な対応をしている。金融システムを壊さないということに関しては、相当な知見が蓄積されている。そこが救いだ。
• 佐々木 一寿

  研究者、ジャーナリスト、編集者、作家、経済評論家

  ・2020年03月21日

  MMFはかつて流動性が枯渇して混乱も起きましたので、現金等価物としてその安定は必須です