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年間26万トン排出されていた卵の殻で配合紙、脱プラ提案

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注目のコメント

  • 松沢 優希
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    日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント

    材料と製造、リサイクル可能性、回収ルート可能性を鑑みて、使用用途を考えたほうがよさそうです。比較対象となりそうなLIMEX(石灰石=炭酸カルシウムを主成分とする紙・プラの代替素材)と比較しつつコメントします。

    1、材料と製造
    LIMEXの主成分である石灰石は、日本で供給することができますが、炭酸カルシウムに加工されるまで、採掘や焼成、炭酸化などのエネルギーがかかっています。

    一方卵殻については、埋立や焼却だけでなく、肥料化、白線へのリサイクルなど、色々なポテンシャルがあります。CaMISHELLを開発者も、卵の殻を60%以上配合したバイオプラスチックを取り扱っています。これらとの競合可能性があります。

    天然資源を使わないことと、採掘等のエネルギーがかからないことから、CaMISHELL製造工場の近くに食品加工工場などがあり、ほかの用途とも競合しないのであれば、CaMIsHELLがLIMEXよりも評価される可能性も考えられます。

    2、リサイクル可能性
    CaMISHELLのリサイクル性については公式見解が待たれます。ただ、同じく炭酸カルシウムを使用したLIMEXは、技術的には繰り返しのリサイクルが可能とされています。

    3、回収ルート
    LIMEXをリサイクルするためには通常の紙と分けることが必要です。事業系のものについては、名刺などを供給元であるTBMが回収することを一応想定しているようです。
    一方家庭系ついて、主成分の50%以上が石灰石であるLIMEXは、容器や包装を利用・製造等する事業者が容器包装リサイクル制度上の再商品化の義務を負わないとされています。このため、家庭から排出するものを回収リサイクルすることまで考えるのであれば、別途制度化が必要となります。

    CaMISHELLの回収ルートについて、公式見解は見当たりません。配合量も気になるところですが、これも容器包装リサイクル制度には当てはまらない可能性があります。そうなるとLIMEXと同じく、リサイクル可能で且つ必要があれば、政府や自治体が家庭からの排出ルールを検討したりする必要があります。また、事業系の回収ルートについても検討が待たれます。

    このように、回収リサイクルの採算性や実現性の評価を行った上で、総合的にうまくまわる可能性を検証する必要があります。(もっと書きたかったのに文字数が足りず残念)


  • 堀部 太一
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    株式会社TPL 代表取締役

    業務用で活用していて当たり前のように捨てているものが、再度資源として使えるのは良いですよね。価格詳細はわかりませんが、名刺の場合だと従来品と同じで提供できるとの事です。


  • 立澤 賢一
    元HSBC証券会社社長/ 京都橘大学客員教授/ 実業家 

    これは本当に日本らしいですね。

    こういう事は中々海外の国々では出来ないことです。今の経済モデルがプラットフォーム化してしまい、技術革新して良いものをも作る製造業が得意な日本は割りを食う時代になってしまってます。

    それでも日本らしさはいつまで持ち続けて欲しいと思います。


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