【実録】浪人、パチスロ、渡米。カリスマ校長の「人生経験」

2020/3/11
米シリコンバレーの中枢にある、スタンフォード大学を知らない人はいないだろう。
しかし、そのスタンフォード傘下の100%オンライン教育の高校(生徒約800人)が、大きな話題になっていることを知る人は少ない。
科学・技術・エンジニアリング・数学といった、いわゆる「STEM教育」に注力し、ニューズウィークによる「STEM教育に力を入れる高校ランキング2020」では全米ベスト3に輝いた。
世界32カ国に散らばる生徒たちも、スタンフォード大、ハーバード大、MITなど名だたるトップ大学に輩出している。
そしてこの異色のオンライン高校を率いているのが、日本人の星友啓・校長だ。
後編は、日本生まれ、日本育ちの星が、スタンフォード傘下の校長にまで上り詰めた道のり、そして未来の教育を赤裸々に語る。
異色の教育家である「GTH(グレート・ティーチャー・ホシ)」こと、スタンフォード・オンライン・ハイスクールの星友啓校長にインタビューした。
星 友啓(ほし・ともひろ)/ スタンフォード・オンライン高校校長 
1977年生まれ。東京大学文学部を経て、2008年にスタンフォード大学哲学博士を修了。哲学部の講師として教鞭をとりながらスタンフォードオンライン高校のスタートアップに参加し、2016年より現職。「教えることは嫌いだった」と豪語するが、生徒一人ひとりに向き合う熱い情熱を持つ。