[ワシントン 28日 ロイター] - カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は28日、新型コロナウイルスの感染拡大がパンデミック(世界的流行)に発展するとの懸念から大幅な株安が続いていることを受け、世界的な市場の反応は「行き過ぎ」で、投資家は過剰反応すべきではないと述べた。

カドロー氏はホワイトハウスで記者団に対し、市場の悪化は続くかもしれないが、トランプ政権が現時点で米経済に関する「急な」政策を講じる予定はないと指摘。「米経済は健全であるとみられ、短期的な株価の急落が長期的な影響をもたらすとは思えない」としたほか、新型ウイルスに対するトランプ大統領の対応は再選の可能性を高めるだろうとした。

またFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、ホワイトハウスは必要な措置に向け議会と引き続き協力していくと語った。

このほか、米国内の新型コロナウイルスの感染者数は増加する可能性が高いが、北米での「急増」を意味するわけではないと言及。現時点では米国の供給網に問題は見られないものの、問題が表面化しないというわけではないとした。

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