[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は24日、ユーロ圏各国の一般市民から金融政策に関する意見を集めるための説明会を始めると発表した。ECBが行う広範な戦略検証に合わせ、ラガルド新総裁が提唱する一般との対話促進の一環。

ラガルド総裁は3月(訂正)26日、「ECB Listens(ECBは耳を傾ける)」と称したタウンホールをブリュッセルで開く。ユーロ圏19カ国の中央銀行も同様の催しを今年前半を中心に開催する予定だ。

ラガルド氏は「われわれは一般の率直な見解や期待、懸念を聞きたい」とする声明を発表した。

ECBは先月の定例理事会で主要政策金利を据え置くとともに、物価目標を含む政策戦略の検証を開始したと明らかにした。前任のドラギ氏は大規模な金融緩和による物価押し上げを目指したが、物価は長らく目標を割り込んでおり、現職のラガルド総裁が今後、政策目標や達成手段をどのように見直すかが注目される。[nL4N29S3MD]

中銀筋6人は先週、ロイターに対し、一般からの意見聴取がECBが行う物価目標見直しを巡る議論に影響を与えることはないと考えていると明かした。

ただ、匿名の関係筋は、さまざまな市民からの意見聴取を行うことで、新たな目標を巡る議論にはしばらく時間がかかるとの見方を示した。

*2段落目の「今週」を「3月」に訂正します。