【新】カリスマ投資家が語る「中国デジタル革命」の最前線

2020/2/21
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、中国政府の2兆円を動かしてきた注目の投資家、ウィンストン・マー氏だ。
中国政府系ファンドCICでマネージングディレクターを務め、10年間にわたり総額2兆円の投資を行ってきた同氏。現在は独立し、対中投資を行うファンドを運営しながらニューヨーク大学で教鞭をとる。
アリババやテンセントなど、世界から注目される中国発の巨大テクノロジー企業が存在する一方、2019年は中国での投資熱が弱まった一年でもあった。
2020年、中国で注目すべきはどんな企業か。気鋭の投資家の視点を、全3回のインタビューでお届けする。
ウィンストン・マー
「中国シルクロード・インベストメント&ディベロップメント(CSID)」CEO(最高経営責任者)。その海外投資部門「中国シルクロード・インベストメントキャピタル(CSIC)」代表兼CIO(最高投資責任者)。ニューヨーク大学ロースクール非常勤教授(「政府ファイナンス・投資」コースを担当)。上海の復旦大学で科学および法学の学士号を取得。その後渡米し、ニューヨーク大学ロースクールで比較法学の修士号を取得。デービス・ポーク・アンド・ウォードウェル法律事務所に弁護士として勤務したのち、ミシガン大学ロス・ビジネススクールでMBA(経営学修士号)を取得。英バークレイズや米JPモルガンを経て、2007年、世界最大級の政府系ファンド「中国投資有限責任公司(CIC)」立ち上げとともに海外要員のひとりとして採用される。2011年~2015年には北米オフィスのマネージングディレクターを務める。2018年にCSIDを設立し独立。2013年度世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。

「空飛ぶブタ」の虚言を見抜け