ロンドンにアップサイクルの波 「ザラ」「H&M」のリメイクから「マルベリー」の中古バッグの買取まで
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注目のコメント
H&MやZARAの服をラグジュアリーにリメイクしたデュラン・ランティンクの『ファストファッションからデザインを盗み返す』というコメントが、
D2CブランドAllbirdsの創業者ジョーイ・ズウィリンガーの『パクるならサステナビリティもパクれ』とかぶる。
こうしたクリエイティビティにこめた喧嘩、哲学で争うところにファッションやアートを尊いとおもう。「ファストファッションはダサい」という考えは、高いブランドを買えない人が買うものだから、つくりがチープだから、人とかぶりやすいからといった理由からであったように思いますが、これに、サステナブルでないからという反発意識が加わりはじめています。
いち早く察知したブランドは、衣類の回収リサイクルをはじめたり、受注生産型商品を増やしたりと急速に軌道転換しはじめており、最近のファッション業界から目が離せません。
消費されて廃棄される服、消費されずに廃棄される服を容認しない潮流が世界中で広まりつつあります。フランスでは、売れ残り商品の廃棄を禁止する新たな法律が施行されたばかり。多くの国が行方を見守っています。
今回のような事例「ファッションに独自性とストーリーを持たせる」ことは、解決に向けたひとつのヒントとなりそうです。お客さん一人一人のためのプロダクトが世界的に大きなトレンドとして注目を集めている今、アップサイクルというカルチャーはどんどん定着していくのではないかと思います。すでにアメリカではヴィンテージのアレンジが流行っており、その作り手のクリエイティブ力が最も大きな評価基準となっています。しかし、アップサイクルは大量生産がそもそも不可能なので、マーケットが拡大しても主流になることはちょっと考えにくいかなと思います。