食パンが空前のブームなのにパン屋の倒産・廃業が急増している理由
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2019年に過去10年で最多の倒産件数を記録した主な業種としては、本記事で触れられている「パン製造小売」のほか、「美容業」「酒場・ビヤホール」「西洋料理店」「中華料理店」「マッサージ・指圧師・はり師」「菓子製造小売」「男子服小売」「パッケージソフトウエア業」などがあります。
主として、小売業やサービス業などの個人消費関連業種が目立っており、2020年も引き続き、倒産増が予想される「要注意業種」としてウオッチしています。パン屋さんの方々を本当に尊敬しています。高い原材料費にハードな労働力。。この環境からすればパンが本当に好きじゃないとできない商売だと思います。なので私は毎日少し値段が高くてもパン屋さんのパンを購入しています。陰ながらパン屋さんの方々を全力で応援したいと思っています。
日本の飲食業にもマーケティングの欠如から、なかなか過当競争から抜け出せない。これだけどこでも美味しい食事にありつける国は無いのに、あまり飲食業ですごく儲かっているという話は聞かない。
パン屋も同じに見える。「美味しいパンをつくる」今年で競争するのではなく、「美味しいパンを極めて便利に提供する」ことで競争すると、この記事に紹介されているパンスクという、冷凍パンをオフィスに流通して「焼き立てのような温かいパンをオフィスにいながら食べれるようにする」という、顧客が諦めていたような問題を解決できる。ネスレのネスカフェアンバサダーと協業することで、オフィスで自宅にいるように美味しいパンとコーヒーという朝食を食べれるようにしたわけだ。サブスクリプションもネスカフェアンバサダーとの相性が抜群だ。
同じ顧客の問題(美味しいパンを食べたい)をほんの少しの差で競争しても、その顧客は差に気づかない。むしろ、顧客の諦めているような他の競合が解決していない問題を見つけて解決してあげると、意外なほど儲かる。すなわち、それだけ高い付加価値を提供しているからだ。