【亀山×中田敦彦】商売人として「かっこいい生き方」とは何か

2020/2/16
約3年ぶりに復活した「亀っちの部屋」。DMM.com会長の亀山敬司氏が各界で活躍する経営者や文化人を招待し、脱力系ながらも本質をついたビジネス論を展開する対談企画だ。
Season2ではこれまでのテキスト版に加えて音声版も配信し、より「生の声」を味わえるようになった。
今回はお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦氏をゲストに迎える。
近年の中田氏は、オンラインサロン運営やYouTube配信、アパレルブランド経営など、芸人活動のみならず、ビジネスパーソンとしての活動も精力的に行っている。
中田氏をそのような活動に駆り立てるものは何か。亀山氏は中田氏の表現手法を見て、何を感じたか。話はさらに、亀山氏の考える「かっこいい生き方」や老荘思想にまで及んだ。(アシスタント:NewsPicksプロアナ 奥井奈々)
*音声版はこちらからお聞きください(マナーモードを解除してください)

講義形式でしゃべるのが好き

亀山 今日のゲストは中田あっちゃんです~。今、YouTubeで「中田敦彦のYouTube大学」を配信しているよね。俺もけっこう見て勉強になってるよ。
中田 ありがとうございます。いろんな本を読んで、それをベースにわかりやすく解説することを心がけています。
亀山 俺は本を読まないから、あれを聞くと読んだ気になれる。とくに文学編が好きだね。『人間失格』とか、三島由紀夫の『仮面の告白』もよかったな。
それにしても、ほぼ毎日、動画を配信しているね。あれだけの本を読んで、それをアウトプットするパワーに感心してるんだ。
中田 ええ、配信はほぼ毎日です。実は僕も、今まであまり本を読むほうではなくて、毎日読むようになったのは「YouTube大学」を始めてからです。
ですから過去の蓄積はほとんどありません。逆にいうと読んだばかりだからこそ、あれだけ熱量高く話せるんだと思います。
亀山 ということは1冊を1日で読んでるってことだよね? 『人間失格』は若い頃に挑戦したけど、1カ月はかかったよ(笑)。
中田 収録は2~3日に1回ですし、1冊の本を前後編の2話構成にしたりするので、2~3日かけて1冊を読むペースです。
亀山 それでもすごいよ。俺は本を読んでいると、いちいち考え込んで止まっちゃうんだ。ところで、番組を講義形式にしたのはどうして?
中田 テレビ番組『しくじり先生』への出演がきっかけでした。ゲストが「先生」になり、生徒役タレントを前に自分の失敗談を話す番組です。
芸人だから話すのは得意なんですけど、先生役をしたことで「講義形式でしゃべるのが好きかも」と気づき、今の形に結びつきました。