(ブルームバーグ): ユニゾホールディングス(HD)に対して株主公開買い付け(TOB)を実施しているチトセア投資は、TOB価格を1株当たり5100円から5700円に引き上げることを決めた。ユニゾHDが9日夜、発表した。

チトセア投資はユニゾHD従業員と米投資ファンドのローン・スターが出資しており、従業員による買収(EBO=エンプロイー・バイアウト)となる。米ブラックストーンがユニゾHDの同意を前提に提案しているTOB価格1株当たり5600円を上回り、最も高い価格となる。

発表によると、チトセア投資は14日までとしていたTOB期間を28日まで延長する。ユニゾHDは引き続きチトセア投資のTOBに賛同を表明する一方、同じくTOBを実施中のフォートレス・インベストメント・グループに対してはチトセア投資のTOB価格を下回るなどとして再度反対を表明した。

ユニゾHDを巡っては、昨年12月にチトセア投資によるTOBにユニゾHD側も賛同を表明。一方、今年1月にはブラックストーンがユニゾHDの同意を条件としたTOB提案価格を5600円に引き上げたほか、フォートレスも価格を5200円に引き上げていた。

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