資本主義が行き詰まった今こそ、マルクスが必要だ
アダム・スミス、ケインズに続いて取り上げるのは、カール・マルクス。ソ連、中国はじめ社会主義国が打ち立てられる時、革命の精神的支柱となった。
だが、マルクスの主著『資本論』は実は、革命について書かれた本ではない。そこには資本主義とは何か、そしてその限界がつづられているという。
解説してもらったのは大阪市立大学の斎藤幸平准教授。2018年にマルクス研究界最高峰であるドイッチャー記念賞を最年少で受賞した気鋭の研究者だ。
「マルクス? フッ」と鼻で笑う人こそ、マルクスの言う通り、資本主義の呪縛に絡め取られているかもしれない。