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防衛相、長崎で水陸機動団を視察 中国念頭、島しょ防衛強化

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    国際社会から米国を孤立させたいと考えている中国は、現在は、日本との関係改善を重視しています。あくまで現在の状況では、という条件付きですが、中国が尖閣諸島を軍事力で取りに来るとは考えにくいでしょう。
    米国と中国は「国家の目的達成のために、あらゆる政治的手段を攻撃的に使用する」政治戦を戦っています。「政治的手段」には経済的手段も含まれますが、直接の戦闘に至らない軍事力の使用も含まれます。
    両国が政治戦を戦うのは、両国ともに戦争したくないからで、だからこそ冷戦構造になるのです。
    政治戦においては、いかに自らを相対的に優位な立場に立たせるか、相手を相対的に不利な立場に立たせるかが重要になります。
    尖閣諸島を巡る問題では、中国に対して、日本は島嶼であっても、領土を護る意志と能力を有していることを示しておくことが必要です。部隊の編成や訓練、そして防衛大臣や自衛隊高級幹部の発言などが、効果的な政治的メッセージになるのです。


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