[サンフランシスコ 3日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベット<GOOGL.O>が3日発表した第4・四半期決算は、売上高がアナリスト予想を下回った。

決算後の時間外取引で株価は一時4.66%安の1413.28ドルをつけた。

売上高は17%増の460億8000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想(469億4000万ドル)に届かなかった。

グーグルの広告売上高は16.7%増の379億3000万ドル。

アップストアやクラウド関連事業など、グーグルのその他部門の売上高は21.6%増の78億8000万ドルだった。

経費は18.5%増の368億0900万ドル。営業部門での大幅採用やデータセンター開設などで経費は急速に増加している。●以下追加

ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、2020年にインフラ関連への投資と採用が一段と増加するとの見通しを示した。●ここまで

利益は106億7000万ドル(1株当たり15.35ドル)で、アナリスト予想の87億8700万ドル(同12.53ドル)を上回った。

同社は今回、クラウドサービス事業と動画共有サービス「ユーチューブ」の数字を始めて開示。クラウドサービスの売上高は26億1000万ドルだった。●以下追加

ユーチューブ広告売上高は31%増の47億2000万ドルだった。●ここまで

決算発表後にスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、ユーチューブでは、会員費や広告以外の売上高が約7億5000万ドルあったと説明した。ただ、前年同期の数字は明らかにしていない。ユーチューブの月間ユーザー数は約20億。●ここまで

ユーチューブのミュージックとプレミアムのパッケージ有料会員の数は2000万人、テレビサービスの有料会員は200万人にそれぞれ達したと説明した。

アナリストの間では、ユーチューブの広告売上高が期待ほどではなかったとの声がある。アトランティック・エクイティーズのアナリスト、ジェームス・コードウェル氏は「ユーチューブは予想されていたほどではなかったが、対照的に検索部門は加速し、予想以上に伸びている」と説明した。

<新型コロナウイルスの影響>

ポラットCFOは、中国での新型コロナウイルス感染拡大について、中国本土、香港、台湾で休業状態が続けば、ハードウエア事業に影響が及ぶ可能性があると説明した。

グーグルは先週、中国本土と香港、台湾の全てのオフィスを一時的に閉鎖すると発表。これらの地域には同社の開発や営業のスタッフが多数おり、台湾にはハードウエアの開発拠点がある。

*内容を追加しました。