顧客行動の8割がいまだ謎、Amazon対抗目指すスマートストア「トライアル」の勝算
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注目のコメント
小売業界では特に進んだAIへの取り組みを打ち出しているスーパーのトライアル。短絡的なAI利用ではなく、長期的にデータから価値を生み出そうとしている。特にメカー側には消費者側のデータが乏しいので、データを通じて新しい関係を構築し、店舗側の存在価値をさらに高める取り組みになっている。
異色の小売チェーンであり、これからの小売チェーンの大本命のトライアル。購買行動の可視化って言うのは、なかなかに面白いですよね。そして、それが面白い理由は、購買行動の可視化が、ショッピングエクスペリエンスをどう変えるかまだ誰もよく分からないからだと思います。
結局は、売上/粗利構造、コスト構造をテクノロジーでどう変えるのかです。
ポイントは、コンビニや他の小売チェーンは、テクノロジーの導入を人件費などの経費削減や人手不足の解消の一環として行っています。しかし、トライアルの場合は、売上の向上と広告収入の向上という、トップラインの引き上げのために行っているように読めます。このテクノロジー利用に対する根本的な意識の差が埋められない大きな差になるんだろうなと思いました。
記事引用
永田 これまでの店舗での販促効果は、メーカーにとってほとんどブラックボックスでした。トライアルは、ID-POSデータ等の顧客行動データを活用し、メーカー様と一緒に分析していきます。協力して“売れる棚”を作り上げ、さらにチャンスロスと欠品ロスをなくしていくという両輪の施策が、メーカー様にとって一番うれしいのではと考えています。「生鮮食品のロス率、値引き率を下げるという課題に対し、「もともとの在庫コントロールが正しいのかを含め、テクノロジーで検証しながら解決していくのが本筋。値引きシールを小まめに貼ってどうにか売り切ろうというのはわれわれの目指すべきところじゃない」とおっしゃっていました。普通の店長経験者が言えることじゃないですよ。「テクノロジーで商売できるかよ」って声がまだまだ大きい業界ですから。」
値引きシールの話だけにしても、労働人口が減っていくなかでその仕組みを実現するのも厳しくなっていきますよね。
ビジネスの制度疲労で耐えれないリテール企業が10年単位で増えいくでしょう