日鉄、呉製鉄所の全高炉休止検討 生産体制を縮小
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注目のコメント
キャパ縮小の方針は昨年11月に開示されている(①)。
12月のキャパ縮小報道(②)で「ある程度新しく大きいものに寄せていくのだと思う」とコメントした。今回休止する呉は元は日新製鋼のもので2000~2500㎥と小型(今は大部分のは5000㎥近く)。そうではないもので休止されてなかったり休止計画がないのは室蘭くらいだが、室蘭は改修中でAIによる高度化の方針(③、④)。
八幡の高炉休止についても言及がある(小倉第2)が、こちらも2150㎥と小さめ。
①https://www.nipponsteel.com/common/secure/news/20191101_100.pdf
②https://newspicks.com/news/4501107
③https://www.hokkaido-np.co.jp/article/379798
④http://bit.ly/351IFfz以前に日本製鉄から発表された製鉄所の稼働削減の具体化がなされてきました。
今は鉄冷えの状況ですが、製鉄所は地域の1-2万人の雇用を支えているため、地域経済へのインパクトはとても大きいです。国内では需要の縮小、海外では保護主義と地産地消の流れがある。
そのため、これまでの原料を輸入して、高い人件費を掛けて生産し、販売するというビジネスモデルが通用しなくなっている。
地域の雇用に貢献していることは間違いないが、全ての地域の雇用を守るために、日本製鉄の経営そのものが立ち行かなくなってしまっても本末転倒。
この選択は間違っていないと思う。