【絶好調】英チャールズ皇太子の「大家ビジネス」を拝見

2020/1/31

実験的住宅地「ナンスレダン」

イングランド南西部の新興住宅地ナンスレダンに越してくるなら、ルールに従わなければならない。
住宅の外壁と扉はパステルピンクやダスティブルーなど、規定の色に塗ること。
地元企業の進出は大歓迎だが、ファストフードのチェーン店はお断り。
住宅によってはレンガの塀に硬貨大の穴がいくつも開いているが、これをふさごうとはゆめゆめ考えないこと。穴はハチが住めるように、わざと開けてあるのだ。
そしてもう1つ。チャールズ皇太子が自分の「作品」に見とれながら、通りをぶらぶら歩いてきても驚かないこと。
完成時には4000軒の家が建つことになるナンスレダンは、700年に及ぶコーンウォール公領の歴史の中で、最も野心的な試みと言えるだろう。
ナンスレダンの町並み(Suzie Howell/The New York Times)

歴史あるコーンウォール公領

コーンウォール公領(ダッチー・オブ・コーンウォール)とは、イングランドとウェールズに点在する総面積約518平方キロメートルの広大な土地で、皇太子の収入源となっている。