爆増するタクシー広告市場の裏側とは
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多くの企業にとって、広告宣伝費と人件費が二大コストです。
多額の投資になる以上、短期的ではなくても広告に「投資対効果」を求めるのは経営上当たり前の話だと思います。
ラクスルが自社のマーケティングでも、外販させていただいているテレビCM事業で一番大切にしているのは「投資対効果」との向き合いです。
広告効果を通じて、売上を伸ばし、企業価値を上げることで結果、業界や社員に還元することも可能となります。
では効果を出すためにはどうするのか。それは部分最適をしないことだと考えています。
一部のファネルだけを追っていると、認知増なのに売上減といったケースに理由が持てません。
1、我々は何の価値を提供しているのか(プロダクト/サービス)
2、その価値は特に新規顧客に選ばれる理由になるのか(便益/独自性)
3、適切に伝わる表現となっているのか(クリエイティブ)
4、狙っている市場規模、顧客属性に届いているのか(メディア)
5、効果を見える化し、LTVとCPAの観点でPDCAを回し続ける(組織と仕組み)
これを一気通貫で見て、何が一番正しい手法なのかを見極め選択と集中することが大切です。
TVなのか、WEBなのか、タクシーなのか、どれが一番優れているかというのは上記の「4」のみの議論です。意味がありません。
メディアにあった「1」「2」「3」がプランニングできるなら、どれもHITさせられるはず。
その上でタクシーは特にターゲットの属性が明確なので「1」「2」「3」を考えられている企業が選択し売上を伸ばしてきたからこそメディアとしての規模も大きく伸びているのだと思います。
また、最初の話に戻ると、重要なのはTVやタクシーというオフラインでも効果をしっかり見極められている企業が増えているということです。
LTVが高い企業の選択肢としては、現在において最適な手法の一つですから。
最後に。個人的にはタクシーADで儲けた資源から、配車アプリサービスの進化ができると良いと思います。
冒頭に記載した通り、メディアやエージェンシー側も投資対効果を高めて業界や社員に還元していけると良いループが生まれるはずです。
注目のコメント
追補。
カメラでお客の顔を撮ってる人たちは、自分が撮られる立場だったら気持ちいいのだろうか。また、カメラの撮影範囲は広角になっていないのか。連れの方や荷物まで写されていないのか。撮った画像や情報は本当にビッグデータとしてのみ活用しているのか。画像の紐付けはないとしていますが、映し出される広告を見ると疑わしいものです。
ぜひ取材させて欲しいものです。ジャパンタクシーは取材拒否でしたが。
追補。
いまだにタブレットのカメラで顔を撮影されていることを知らない利用者が多くいます。カメラで得た情報が本当に限定的に使われているのかどうか、送り手が主張することに、私は疑問を持っています。個人情報は徹底的に守られなければならないのですから!
利用者の同意なしに、利用者の顔を撮影し、利用者の性別や年代を推定してターゲットに広告を見せる。
このやり方がおかしいと報道して、広告を見たくない人には、広告を見ないで済むボタンをつけるよう改良させる契機をつくりました。
送り手はプライベート空間としてのタクシー車内が利用者にとってどういう場所なのかを考えるべきです。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASM3T4CY3M3TULFA00T.html
https://s.netsecurity.ne.jp/article/2019/09/18/42945.html広告が流れるタクシーと広告が流れないタクシーの乗車料金が同じなのはいかがなものか?
広告が流れるタクシーはその分料金を安くして、広告をOFFにして乗る場合は通常料金とする、など、利用者が選べる仕組みにしたらいい。
記事の中で、広告料はタクシー業界のために有効に利用されているとか言ってるが、そんなの利用者には何も関係ないのでね。記事中にあるようにタクシー広告のメリットは、
・実はある程度オーディエンスがターゲティングできている
(経営者や決裁権限を持っている人が多い)
・パーソナルスペースでオーディエンスの注意を引き付けることができる
・テレビCMより単価も規模も小さく、クリエイティブの効果検証が回せる
等々です
そんなタクシー広告、最近は値上がりしているだけでなく、枠がいっぱいで抽選になっていると聞きます。
ちなみに投資先であるフロムスクラッチの「ビーダーッシュ!」のCMもこのタクシー広告の火付け役のひとつであることを宣伝しておきます笑