新型ウイルス、世界リスクを誤評価 WHO「高」に訂正
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このリスクというのは現状についてその都度評価して修正するものであり、「過去の判断が誤りだったと認めた」というような話ではないので解釈には注意が必要です。ただ「日報では誤って中程度と表記していた」というのはそんな凡ミスがあるのか?よくわかりません。
なお、ややこしいですが数日前に注目を集めていた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言したわけではありません。過去にPHEICが宣言された事例は以下の通り。
・2009年4月 豚インフルエンザA(H1N1)(新型インフルエンザ)
・2014年5月 野生型ポリオウイルスの国際的な拡大
・2014年8月 エボラ出血熱の西アフリカでの感染拡大
・2016年2月 ジカ熱の国際的拡大
今後PHEICが宣言されるかどうかは国際的にどのように広がり、どれほどの重症度かを見極めてからの話になるでしょう。いずれにしても個人レベルで行うべき行動には変わりありません。当該の日報は以下。訂正は脚注にあります。これを見るだけでは、「判断の誤り」なのか「誤記」なのか、判断がつきかねます。
https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200126-sitrep-6-2019--ncov.pdf?sfvrsn=beaeee0c_4
WHO日報によると潜伏期間は2〜10日。すでに武漢から500万人が市外に出ていると報じられており、2月初頭までは感染者増は想定内と考えられます。問題はそのあと。感染拡大がその後も続くようだと、ウイルスの感染力が高まってヒトヒト感染が続く事態を考えなければなりません。
(追記)報道によると、WHOは「事務的ミスで、判断の変更を意味しない」と説明しているようですね。