【解説】中国メディアは新型肺炎をどう報じているか

2020/1/25
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎の患者数が拡大している。
1月24日までに中国政府が発表した中国国内の感染者は887人、感染疑い1075人。そのうち26人が死亡した(1月24日午後8時時点)。
複数の中国メディアの報道によると、武漢市では複数の医療機関で、感染を調べる検査薬が不足しているという。潜在的には、さらに多くの患者が存在する可能性がある。
中国メディアの報道や専門家への取材を基に、中国で現在、何が起きているのかを解説する。
湖北省武漢市内では大量の重機を使って病院建設が行われている(写真:gettyimages/Barcroft Media)

新型肺炎で混乱する中国

2・5万平方メートルの広大な更地を重機が埋め尽くす──。
武漢市では今、新型肺炎で不足した病院を補うために、専門病院の建設が急ピッチで進められている。