[ワシントン/シカゴ 22日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>のカルホーン最高経営責任者(CEO)は22日、2件の墜落事故を起こし運航停止となっている主力の小型旅客機「737MAX」について、運航再開が見込まれる今年の年央の数カ月前に製造を再開する方針を示した。このほか、ボーイングが配当停止や減配を計画していないことも明らかにした。

ボーイングは昨年12月に737MAXの製造停止を表明。カルホーンCEOは、製造再開の具体的な期日については明らかにしなかったものの、運航再開が見込まれる年央の数カ月前になるとの見通しを示した。

また、ボーイングはMAX型機の廃止は検討していないとしながらも、新たな中型機の設計に着手したことを明らかにした。

このほか、ボーイングには十分な財務力があるとし、配当停止、もしくは減配は検討していないと表明。「何か劇的なことが起きない限り、(配当金支払いの)軌道から外れない」と述べた。

ボーイングは21日、737MAXの運航再開に向けた連邦航空局(FAA)の再認証が今年の年央以降にずれ込む見通しを示していた。