PayPay、金融サービス参入 ローンやリボ・保険など春から順次開始
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PayPayのスーパーアプリ化の一貫ですね。既に実装しているコマース(PayPayモール、フリマ)や、タクシー配車の交通に加えて、出前やチケット等を追加してくるでしょう。
それを横断的にカバーする決済という領域でマネタイズをしていこうとなると決済手数料以外だと、貸金が王道です。後払いを含めたローンやリボでアップセルを促進しつつ、金利をとっていくのにあわせて、toCビジネスとの相性がいい少額保険等をシームレスなU/Xで販売していくのだと思われます。
従来、金融商品の販売は、業別に代理業や金融商品仲介業者の登録をする必要がありますが、昨年末に実施された「決済法制及び金融サービス仲介法制に関するワーキング・グループ」で横断的な仲介業の可能性が示されました。
早ければ2021年の夏にも実施可能になるという報道もあるので、この規制緩和の可能性も意識していると思います。
プロダクト面では、Alipayはもちろんですが、PayPayの業務提携先であるPayTMもノウハウを持っている領域なので、彼らのアプリを見ることが今後のPayPayの戦略の参考になると思います。マーチャントでの決済手数料ゼロで、消費者へ大盤振る舞いの還元施策。PayPayは、決済だけでは赤字がどんどん積みあがっています。
利益をあげるためには、金融サービスのクロスセルしかない。その柱がローン。このモデルはAlipayをはじめ、世界中のFinTech企業がめざしているビジネスモデルです。
しかし、いますぐローンのニーズのある人は人口の数パーセントしかいません。Alipayは多重多額債務者の増加で、直接融資ができなくなりました。今は銀行や金融機関を通じて融資する、Banking as a Serviceに徹しています。
米国のゴールドマンサックスもローン収入をあてに2016年にコンシューマーバンキングを立ち上げましたが、累計1,500億円の赤字を計上。回収部隊をもたないままローン事業に参入するという、甘い考えでスタートした結果です。
投資は、世界中に手数料ゼロの風が吹き荒れている。保険も、アントフィナンシャルは保険料無料で、誰かが重篤な疾病にかかった場合、みんなで補償するという「相互宝」が伸びています。
PayPayがこれらのハードルを突破して利益をあげ、消費者やマーチャントにこれまでと同様に還元してくれることを期待しています。・個人向けローン
・ビジネスローン
・後払い(リボ払い)
いずれも、審査をどうするのか、
興味があります。
従来の縦割り金融サービス事業者
のやり方をただ電子化しただけの
つまらないものにならないことを期待します。