YKKが海洋プラスチックごみからファスナー 20年中に販売開始へ
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資源循環の観点からすると、海洋プラスチックごみを主材料としたファスナーを製造するより、バイオ素材でファスナーを製造する方が、化石燃料素材からバイオ素材への代替を推進する上でも、循環型経済を形成する上でも優先するべき取り組みだと思います。
現在問題になっている海洋マイクロプラスチックの問題は、大元を絶たないと解決しない問題です。
海洋プラスチックのリサイクルばかり注目されますが、廃プラの海外輸出ができなくなった昨今、国内には処理できない廃プラが山積みになっています。
これまで輸出に頼ってきた日本のプラスチックリサイクルの仕組みの見直しは、本当に喫緊の課題です。海洋プラスチックの製品への利用、最近勢いが凄いです。色々な業界で事例があります。
海洋ごみから作られた繊維や、それから作られた衣服はすでに開発されていますし、海洋プラスチックでアクセサリーも作られたりしているので、組み合わせたらトータルコーディネートできますね。
海洋プラスチックを回収するコストや選別するコストを考慮すると、採算性が合わないため、どの企業も話題づくりのために一部の事業として行なっていると感じられるものの、プラスチック問題への意識啓発のきっかけとして、素晴らしい取り組みと思います。海洋プラスチックの問題を解決したい気持ちは分かります。
ですが、この海洋プラスチックを集めるために、どれくらいコストをかけ、無駄に二酸化炭素を排出していないでしょうか。
一見すると環境に良い取組に見えますが、継続して行えない取り組みは素晴らしいとは言い切れないと思います。
環境の取組は難しいです。
