生ごみ分別で「食品ロス」抑制 福岡県大木町とみやま市の取り組み
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家庭から排出される食品廃棄物を、全域で他の可燃ごみ等と分けて収集している市区町村の数は全体の8%です。このうち、人口50万人以上の実施自治体はゼロで、人口5万人未満の自治体の取組み割合が多いため、重量ベースで分別収集されている家庭系生ごみは非常に少ない状況です。
https://www.env.go.jp/recycle/H30_houkokusyo.pdf
本取組みは、液肥が余らずに、農家や家庭で全て有効利用出来ているところがポイントです。
液肥が余ると結局処理コストがかかってしまうため、メタン発酵を行うのであれば、農家が多かったり、ガーデニングができる庭を持つ住民が多かったりするような、液肥需要のある自治体のほうが有利となります。
このため一概にメタン発酵がコストメリットがあって全ての自治体で行うべきとはいえず、それぞれの自治体の状況に応じて考える必要があります。
それにしても、タイトルは「生ごみ分別で「食品ロス」抑制」というよりも「生ごみ分別で家庭からの「食品ロス」を有効利用」としたほうが、ミスリーディングを招かないのではと思います。市民が生ゴミを分別することによりバイオガス発電と液肥生産が行われた。液肥は格安で利用可能。食の有機肥料化にも貢献。可燃ゴミ減少で浮いたお金は、図書館、文化施設、小学校設備に還元。
とストーリーが素晴らしすぎて疑いの目で見たくなるくらい。
この辺の取り組みが横展開できる市町村って地方にどのくらいあるのだろうか。燃焼ゴミを、生ゴミだけ別で回収する取り組み。適切な処理を行うことで、肥料やエネルギーに変わる。
当たり前のことですが、生ゴミをきちんとゴミに出して処理する習慣化にも繋がりそうです。
食品ロスの3割は家庭から出てくると言われているので、これからますます期待です。