Visa、アプリと銀行口座を繋げるユニコーン企業Plaidを53億ドルで買収
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単純に凄い。
日本ではかなり減ったとは言え、金融機関数が1500ほど。
これの即時決済するのも一苦労です。
口座数ではなく、銀行数とつながっているアプリの数が凄い。
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Plaidによると、同社のサービスは1万1000行以上の銀行の2000万件以上の口座を2600本以上のファイナンス関連アプリに接続
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APIでひたすら繋いでいるのでしょうか?各国の銀行をまとめているレイヤーが存在するのでしょうか。
地道な作業だったと思いますが、システムが安全かつシームレスに繋がっているというだけで凄いです。
消費者とサービス提供者がダイレクトに繋がる時代では、単にマッチングしているだけのシステムは付加価値はないと思っているので、VISAと言えど安泰ではないですよね。このシステムに何を乗っけるのか、覇権争いは楽しみです。Visaは、クレジットカードの国際ブランドとして見えていますが、
実はテクノロジー企業の様相が強いです。
国際的な決済ネットワークであるVisa Netを保有しているだけでなく、APIやアナリティクスなど決済に関わるテクノロジー企業を多く買収しています。
また、今回のようなテクノロジー企業だけでなく、決済代行事業者や国際送金の会社も買収しています。
カードの発行枚数では銀聯に抜かれたものの、決済金額ではダントツの一位です。
まさに、決済の巨人です。
しかし、このような形になったきっかけは、2008年の上場によります。
それ以前はクレジットカードの国際ブランドの非営利組織でした。
しかし、アメリカで独占禁止法(反トラスト法)で小売業者に集団訴訟され、その訴訟費用捻出のため、株式会社し上場したのです。
結果として、訴訟で多額の賠償を払ったものの、株式会社化され、利益を追求できるようになり、今に至っています。
これはVisaだけでなく、Mastercardも同様です。
しかし、VisaとMastercardが争っても、Visaの方が決済の規模が何倍も大きいため比較になりません。
最終的には、Visaと銀聯の争いになると思われますが、銀聯はほぼ中国国民向けなので、世界的に見れば、Visaの一人勝ちです。伝統的なクレジットカードは、アプリと銀行口座の間に自らをおいて手数料をあげるビジネスモデル。
経済社会のデジタライゼーションとキャッシュレスの進展で、そのポジションが危うくなってきたというのは誰の目から見ても明らか。放っておけば、決済中心のクレジットカードは不要なレイヤーになってしまう。
であれば、まだ体力のあるうちに、将来自分をディスラプトする可能性のある存在を飲み込んでおこうと言う意思決定だと受け止めている。
これにより、VISA自体が「Plaid化」することで成長する絵が見えてきた。これには、さまざまなインプリケーションがあり、クレジットカード会社という業態の近未来にもインパクトを与えると思います。