[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場はアップル<AAPL.O>などIT(情報技術)株が買われ、主要株価3指数が上昇。S&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>は最高値を更新して取引を終えた。米中の「第1段階」通商合意の署名を控えた楽観ムードや第4・四半期企業決算への期待が背景。

アップルは2.14%上昇して過去最高値で引けた。グーグル親会社のアルファベット<GOOGL.O>も最高値を更新、時価総額は9930億ドルとなった。

このほか、フェイスブック<FB.O>、ネットフリックス、<NFLX.O>、マイクロソフト<MSFT.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>も市場の上げを主導した。

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「決算への楽観的な見方のほか、イラン情勢が先週悪化しなかったことを受けた安心感が見られている。米中の第1段階通商合意署名も控え、多くの楽観材料がある」と指摘した。

米国が昨年実施した中国に対する「為替操作国」認定の解除を検討しており、近く公表する半期為替報告書の中で対応する見通しとブルームバーグが報じたことも、市場の支援材料となった。

投資家は14日発表のJPモルガン・チェース<JPM.N>、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の決算に注目している。

リフィニティブIBESデータによると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期は利益が0.6%減少する見通しで、2四半期連続の減益が見込まれている。

ただ、多くの投資家は米中貿易摩擦解消後の業績改善に期待を寄せている。

航空機大手ボーイングのサプライヤーであるヘクセル<HXL.N>とウッドワード<WWD.O>はそれぞれ9.6%、4.8%上昇。両社は株式交換による総額64億3000万ドル規模の合併計画を発表した。

電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>は9.8%急伸して最高値を更新。中国国営メディアがEVなど新エネルギー車(NEV)向けの補助金について、今年大幅な削減はないと伝えたことや、オッペンハイマーによる目標株価引き上げが好感された。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.40対1の比率で上回った。ナスダックでも1.73対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28907.05 +83.28 +0.29 28869.0 28909.9 28819.4 <.DJI>

1 1 3

前営業日終値 28823.77

ナスダック総合 9273.93 +95.07 +1.04 9213.72 9274.49 9193.06 <.IXIC>

前営業日終値 9178.86

S&P総合500種 3288.13 +22.78 +0.70 3271.13 3288.13 3268.43 <.SPX>

前営業日終値 3265.35

ダウ輸送株20種 11062.74 +88.86 +0.81 <.DJT>

ダウ公共株15種 879.69 +5.59 +0.64 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1890.79 +24.44 +1.31 <.SOX>

VIX指数 12.33 -0.23 -1.83 <.VIX>

S&P一般消費財 997.67 +3.19 +0.32 <.SPLRCD>

S&P素材 378.97 +5.08 +1.36 <.SPLRCM>

S&P工業 704.16 +6.19 +0.89 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 648.53 +4.40 +0.68 <.SPLRCS>

S&P金融 513.18 +3.71 +0.73 <.SPSY>

S&P不動産 242.77 +2.97 +1.24 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 454.25 +0.38 +0.08 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1193.90 -4.23 -0.35 <.SPXHC>

S&P通信サービス 188.08 +1.45 +0.77 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1679.09 +22.27 +1.34 <.SPLRCT>

S&P公益事業 328.97 +2.15 +0.66 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.68億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23955 + 155 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23940 + 140 大阪比 <0#NIY:>