米デュポン、韓国で半導体材料生産 日韓対立間隙突く
日本経済新聞
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気になる動きだが、実際にシェアが取れる可能性はそんなに高くないと思う。
先端フォトレジストは、JSR、信越、東京応化、富士フイルム、住化の日系5社がほとんどのシェアを握っている世界。
半導体はプロセス産業。材料だけでなく装置もだが、何かミスがあれば、それまでかけてきたプロセスコストが無駄になる。そして先端領域は極めて微細な回路を組むから、装置・材料・プロセスの三位一体の繊細な調整が必須。だからこそ、品質コストを払ってリスクを取り除ける方が重要。
一方でそのような供給者の価格交渉力があるから、半導体メーカーは材料メーカーも装置メーカーも、競わせたい。だから各材料・装置とも数社いる。加えて国策産業という観点で、自国メーカーを育てようとするが、日本までは成功したがその後は成功していない(そして日本は半導体産業は弱くなったが、装置・材料はある程度は強く残っている)。
韓国半導体メーカーはお試し的に使うだろうし、一定育てるための譲歩はするだろう。一方でそんなに簡単に作れるなら、もうとっくに作っているようなうまくいけば儲かる事業。逆に今のシェア構造にほとんど入り込めていないのにはそれはそれで理由がある。そして、だからこそ、こういうタイミングで入ろうとする。