#01 クレイジーになれ。孫正義があおった、WeWork凋落の内幕
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注目のコメント
これは「投資家とアーティスト」の関係を、端的に表している事例だと思いました。GS元副会長を含む経験豊富な投資家たちですら、「経営者」の価値を見抜くことはできても、アーティストの価値は事前に見抜くことができない。むしろ、過大評価してしまうことがある、ということかと思います。
この記事に書かれたようなwework案件は、「投資家と経営者」の関係で捉えると理解不能でしょうが、「投資家とアーティスト」の関係だと捉えると、むしろよくありえそうな現象なのではないかな、と思いました。自分が持っていない種類の才能を、ビジネス界の経験則に基づき、過大評価してしまう、という。
いずれにせよ興味深い記事でした。WeWorkの詐欺紛いの行為は許されるべきではないですが、アダム・ニューマン自身が発する創業ストーリーは面白く、個人を深く知りたい方は、2017年のNYの公立大学でのスピーチを聞くことをお勧めします。
スピーチは、英語がネイティブでないこと、移民であること、We前に一度起業し稼げる事業までなったが本来やりたいことではなくWeWorkを始めたというストーリー。第二言語としてゆったり英語を話すも芯がある様子は格好よく、聴衆を感動させアメリカンドリームを彷彿させます。
https://m.youtube.com/watch?v=O7hVFe74pvA相変わらずすごい。最もすごいのは、アダムニューマン 。
実態ビジネスモデルが不動産サブリースだとしても、そのビジョンだけで、巨額の資金と従業員と組織を引っ張れるカリスマ性は、アダムニューマン の類稀なる才能だと思う。
USのベンチャーキャピタルなんて、もちろん、強者揃いなのに(あ、孫さん含めて)彼らを魅了し資金を出させて、取締役会も黙らせてしまうなんて、ものすごいです。
みなさん、『ビジョンだけで中身はない』というけれど、逆に、こんなにコアなビジネスモデル不在で、誰がここまで出来ますかね…。
スタートアップにアクセルは必須ですが、やはり、経営は、ハンドルもブレーキもついていて、ハンドル握りながら時にはブレーキも踏みながら進むもの。
しかし、ここまでアクセルが強力だと、同じぐらいの強さを持つ、ブレーキ役なんて、これまた稀代の天才ブレーキパーソンじゃないと務まらないから、経験豊富なVCたちも経営陣も沈黙せざるを得なかったのかもしれません。
備えられた、サウナと氷風呂。
経営では、ヒートアップのサウナばかりでクールダウンの氷風呂役がいなかったのだなぁ。