「米国に死を」イラン首都で数万人が抗議、司令官殺害で
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・イラン国家安全保障会議声明「犯罪者(米国)はしかるべき時と場所で復讐される」
・イラン最高指導者声明「手を血で汚した犯罪者たちには過酷な報復が待っている」
最高指導者は、すでに革命防衛隊クドゥス部隊の新司令官を任命しました。カーシム・スライマーニー前司令官の殉教に際して、全国民に3日間の喪に服すように指示しました。
・イラク人民動員軍:明日午前10時より米国大使館などのあるグリーン・ゾーンに向けて追悼の行進を開始する。
イラン政府は最高指導者が出席した国家安全保障会議で、「反撃は(中東)地域全体で行われる」という方針を決議しました。
イラクの人民動員軍は、ナンバー2の副議長を殺害されており、主にイラク国内の米軍(約5千人)を標的にした攻撃を開始するべく準備中です。
イラクでは議会が緊急に召集され、米軍駐留の拒否と撤退要求が審議されます。これが可決されるかどうかも、大きなポイントになります。米軍への攻撃に参加する勢力は決して多くは無く、国民全体でいえば、むしろイラン軍に出て行ってもらいたいイラク人の方が多いでしょう。しかし、政府と国会の中の力関係でいえば、米軍に撤退を要求することになる可能性は高いです。それだけでも、イランにとっては大きな成果になります。イランと米国が一触即発状態。今、イランの近海に自衛隊を派遣すれば、米軍の後方支援や集団的自衛権行使にもつながりかねない。戦争に巻き込まれる危険があるのに、「調査・研究」名目で自衛隊を海外派遣することは許されない。
連日の反米デモなども米国内で大きく報じられる中、トランプ氏にとってはこれ以上看過できなかったのかと思います。ただ、トランプ氏の集会で最も盛り上がるのが海外からの撤退部分なので、本格的な紛争は自分の再選には微妙とみているかと思われます。