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報道では、米国によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害がクローズアップされていますが、トランプ大統領の決断の背景には、米軍の無人機撃墜、イラク国内の米軍基地への砲撃、バクダッドの米国大使館襲撃などがあります。そのたびに米国も限定的な空爆等、低烈度の攻撃を行っています。
それでも同司令官殺害が取り沙汰されるのは、イランや親イランの組織では英雄視される人物だからで、米国とイランの対立が決定的となり、イランが米国に対して軍事的手段を用いて報復すると予想するからです。
しかし米国にしてみれば、ソレイマニ司令官は、これまで親イラン武装グループなどを組織し、米軍に危害を与え続けてきた人物です。本来であれば、米国は真っ先に排除したい人物だったはずです。オバマ大統領がソレイマニ司令官殺害を実行しなかったのは、イランとの決定的な対立を避けたかったからに他なりません。計画自体は一度ならずあったのです。
米国としては、いつまでも米軍が攻撃されるのを容認するわけにはいかないでしょう。ソレイマニ司令官がさらなる米軍への攻撃を計画しているという情報を得て、トランプ大統領は今回の作戦を決定したと報じられています。
トランプ大統領は、イランが本気で報復すると考えていなかったのではないか、という見方もありますが、今回の作戦は、米国がイランとの戦争を恐れないことを示すことにもなりました。イランは米国との全面戦争は避けるでしょう。勝てないからです。
報復は、これまでどおり、革命防衛隊が主導して親イラン武装勢力などに米軍基地や大使館などを攻撃させるといった手法が主になると思われます。イランという国が前面に出れば、米国に潰されてしまうからです。一方で、ソレイマニ司令官を殺害しなくても、武装勢力等による米軍基地等に対する攻撃はエスカレートしていったでしょう。お互いに引かない者同士の報復合戦はエスカレートするのが自然です。
同じように武装勢力に攻撃されるのであれば、優秀な指揮官は排除しておく方が良いという考え方もあります。米国や英国とイランの関係は、歴史的経緯から感情的な対立になりがちですし、トランプ大統領はモノを考えていないという評価もありますが、それらを差し引いても、米国の安全保障の考え方から言えば、いずれかの段階でソレイマニ司令官排除のための作戦は実施されていたと思います。