エアバス、2019年納入機数で首位 ボーイングから奪還=関係筋
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長いエアバスとボーイングの競争の歴史ですが、エアバスの納入がボーイングを上回るのは2003年が初めてで、そこから2011年まで続きました。この時はボーイングが787を発表し、在来型である747や767の製造数を意図的に減らしていた時のもので、ジャンプアップにむけた戦略的な「しゃがみ込み」とも言えるものでした(同じ時期にエアバスがA300やDC10,MD11の更新需要としてA330を多くデリバリーできていたのも影響しています)。そして787が順調に引き渡しされるようになってから再びボーイングがエアバスを上回る状態となっていました。
しかしながら今回のものは完全にボーイングの自滅であり戦略的なものとはとても言える状況ではありません。また、787のバッテリー問題の時とは異なり、稼ぎ頭の737MAXの問題解決や、失った信用をFAAともども回復させるには時間がかかりそうなことから、しばらくエアバス優勢な状況が続くかもしれません。ボーイングとしては797とも言われる新世代の中型機を起爆剤にしたいところですが、これも737MAX次第といえ状況は決して甘くありません。ボーイングのMAXは、1年近く前から、もう出てこない可能性があると言ってきましたが、やはり厳しそうです。今後、ボーイングが如何に巻き返せるか注目したいと思います。
エアバスは、大型機の分野で500席を超えるA380を発売しましたが、時流に合わず、間もなく製造中止とする予定ですが、
小型機の分野では、ボーイングがB737Maxの問題を起こしたこともあり、A320が良い売れ行きでした。
これまで頑なに、ボーイング寄りであったJALでさえが、エアバスを採用した程です。
JALは、ナショナルフラッグであったため、政府への忖度でボーイングだったのかもしれませんが、一般的には、ボーイングかエアバスのどちらかに寄せた方が、メンテナンス上、楽と言われていますから。
個人的には、エンジンが4発ついているB747やA380やA340-600などの超大型機が好きですが、燃費を考えたら双発機でしょうし、近距離であれば小型機が望ましいと思います。