中国産テスラ出荷開始 上海工場から、関税回避
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注目のコメント
上海工場は異例のスピードで立ち上がりました。ネバダのギガファクトリーをコピーしたからですが、ネバダと違いフラットな地形に立てられたので、コストも時間もセーブ出来ました。アメリカブランドではありますが、アップルなんかと違い、自社工場なので国民にも受け入れられ易く、この価格帯の市場では事実上の競合がいなくなり、補助金もついてチャイナ市場でのハードルはなくなりました。製造と品質管理も、事前にギガファクトリーの問題点を洗い出して改善しているはずですので、逆にレベルアップしているかも知れません。次はドイツですが、グローバルでの展開が期待出来ます。
テスラのビジネスモデルについては以下でもコメントしました。
https://newspicks.com/news/4499862/?utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid952336&utm_medium=urlshare中国共産党としてはEV鎖国時代にBYDやバッテリーのCATLら国内勢を充分に肥やして育成が整ったあたりに、米国テクノロジー/貿易摩擦の空気も怪しくなった段階で実質外資開放し補助金リストにも加えるという、わかりやすい自己中心的な経済運営。それに機敏に載ったテスラ経営陣の商魂、ロビイング手腕も大したもの。
日本の行政当局も中国の自己中を見習うのはマズイが、したたかさという意味では考えるところがあるだろう。中国政府から購入税免除(車両価格の10%)と補助金(最大約39万円/1台)を、中国の銀行団から約1600億円の融資を引き出したことが、今後のことを考えると大きいでしょう。恐らくサプライヤーも中国商社に準備して貰ってるでしょうから、ネバダ工場をベースにして早期立ち上げは不可能ではなかったと。
ただし、ネバダのパナソニック工場は今回は併設されていませんから、納入する側からのバッテリー品質情報はどこまで取れるのかは気になるところ。パナソニックからはこんなデータもアタッチさせてたからと、ある種のノウハウも中国企業へ流出することは必至。
でも、それが実はパナソニックにとっても良いことになる気がしてます。安全性にコストをかける意味を痛感するでしょうから。100億元のデッドじゃ不足するかもしれません。EV、即ちバッテリーは売ったら終わりじゃないですから。
トヨタとの角型回帰となるか? そこまでパナソニックが読んでいたら49%出資は妥協の産物ということになり、どちらにしてもEVメーカーが主導する構図は変わらないですね。技術を持ったバッテリーメーカーが無くなっていく訳です。
そう考えるとNorthVoltのようなバッテリーファウンドリモデルも有りのように思えますが、ドミナントデザインが未だ無く全固体祭りな状況ではレシピ対応型ファクトリーを建設するのも時期尚早。24M Technologiesと京セラ&日立のクレイバッテリー量産時期とその納入先がどこになるのかが見物です。