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「いきなりステーキ」を運営するペッパーフードサービスが発表した第三四半期決算は衝撃的でした。それから一ヶ月。業容はかなり厳しそうです。もう一度おさらいしておきましょう。

ペッパーの現預金は55億円と前年末比▲11億円。いっぽうで長期借入金は93億円と40億円増加しています。今年度は有形固定資産等が25億円増加していますから積極的に行っていた新規出店の費用が嵩んだことによるものでしょうね。既存店の売り上げを直近で3割〜4割も減らしている中でそれを新規出店によってそれをカバーする。そんな戦略は完全に裏目に出てしまいました。決して「共食い」が原因なんかじゃありません。今はそれを巻き戻そうとして閉店を進めているわけですね。

しかし店舗閉鎖にはコストだけでなく減損が伴います。ペッパーは上記の四半期決算で営業利益▲7億3000万円と赤字での着地見込みへとに大幅修正しています。つまり利益が急減し損失を増やしているわけです。だとすると店舗閉鎖に伴う減損だけでなく赤字による損失で純資産が減少してしまいます。いっそうの店舗閉鎖を進めていけばさらに減損が発生する可能性がある。現状では自己資本比率は4.8%ですからその場合には債務超過に陥る可能性が高い。

うまく行っているチェーンでは店舗網の拡大による売上増加によって先行して出て行く新規出店費用をカバーすることができるわけですがこれが逆回転すると厳しい。途端にキャッシュが回らなくなります。ペッパーの場合はそんなところに店舗閉鎖の減損が加わって債務超過のリスクが出てくるわけですね。

そんな状況での「肉マネー」です。「肉マネー」を売上として計上しているのか預かり金として計上しているのかを問わずこれは実質的には「売上の先食い」あるいは「キャッシュの先食い」です。つまり顧客が「肉マネー」を使っても売り上げにはならず顧客がそれを使えば使うほど原価を食うことになりますから経営はいっそうきつくなります。

厳しい見方をすれば銀行の支援を受けて新規融資を得るか資本増強しない限りあと数ヶ月で債務超過に陥る可能性が高い。正念場だと思います。