スマホ決済市場に「オープン化戦略」で挑むスタートアップの勝算
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先月ヤフーとライン統合が大きく話題になりました。
この統合により「スマホ決済」の決着はついたとの声も聞きます。
そこで今回は、昨今盛り上がるスマホ決済の流れが始まる前から、日本でいち早く同領域に取り組んでいる「Origami(オリガミ)」にインタビューしてきました。
大企業が資本力を活かして参入してきた市場で「オープン化」の戦略を同社はとることで差別化を計っています。
「Payの開放宣言」と銘打ち、決済サービスのオープン化戦略をとる同社の取り組みを紐解くことで、大企業とスタートアップの戦い方の違いが見えてきました。"外部の経済圏に参加することなく、決済機能をはじめとしたユーザーメリットの高いサービスを自社アプリに導入できる"
登場時点とはイメージが変わりました。発想がBtoB寄りなのでまず思い浮かぶのは「儲かるのか?」です。
仮に儲からないとすればイグジット先は金融機関系や他のメガ決済プラットフォーマーではなくBtoBのSaaS企業が良さそうだけど、日本にOrigamiを買収できるほどデータが欲しい巨大SaaSが思い浮かばない。海外だとAdobe、Salesforceとかイグジットの番人がいるんですけどねOrigamiのオープン化戦略は、長い目で見ると生き残ることが出来る良い戦略だと思うのですが、それ以前の問題として、果たして日本でQRコード決済が主たる決済手段として根付くか?という課題があると思います。
先日とあるコンサル会社の方と話をしていて、その会社がリサーチした各種データを見せて頂いたのですが、QRコード決済はここに来て交通系電子マネーに決済数で差を付けられています。もちろん、一番多いのはブランドカード決済です。
ただ、Origamiの独自の戦略には注目をしています。粘り強い企業なので頑張って欲しいなと思っています。