年平均気温は統計開始以来最高 気象庁速報値、地球温暖化影響か
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日本の年平均気温の上昇ペースは、100年で1.24度のペースであり、世界平均の0.74度からは大きく上回る上昇を見せています。
温暖化が特に強く出るのは、普段寒い、緯度の高い地方で顕著であることから日本も中緯度帯にあり平均よりも強く影響を受けていると考えられていますが、日本の場合には観測地点周辺の都市化が進んでおり、ヒートアイランドであったり、最低気温が下がりにくかったりする影響も大きな原因の一つと考えられています(都市化の影響が少ないと考えられる観測点を選んではいるのですが、それでもいくらか影響を受けてしまっています)。
しかしながら、日本の平均気温でトップ10となっている年のうち、半数にあたる5つは、2010年以降の年で占められています。都市化がこの10年で急速に進んだとはとても言えませんから、やはり地球全体の影響を受けていることは間違いありませんし、二酸化炭素濃度もここ数百年で過去最高を更新していく中で、いよいよ温暖化が現実のものになってきているということを実感させます。
地球の過去を紐解くと、実は氷河期に突入するときは冬が寒くなったのではなく、寒い夏によってもたらされました(夏でも雪が解けず、太陽光を反射してしまったことのフィードバックが効きました)。同様に、温暖化するときも暑い夏というよりは暖かい冬によってもたらされる(北極や南極の雪や氷が解けて光をより吸収するようになるフィードバック)、と考えられています。今シーズンの冬は暖冬傾向という予想もありますが、どうなるでしょうか。