戦没者遺骨取り違え「問題意識低く 感度鈍い」調査結果報告書
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シベリア抑留による戦没者の遺族です。収集された遺骨との親族判定のため、2年前にDNAを提供しました。
この件は、法律ができた3年前よりも後の「取り違え」と、14年前に指摘を受けていた「取り違え」とで、経緯は分けて検証するべきだと思います。
遺族だからこそ想像であっても疑問点は指摘したいと思いますが、14年前当時は不都合な事実を無視したということで、報告書が指摘するように「問題意識が低かった」という可能性も確かに考えられると思います。しかし最近のものは、認めると過去の不祥事も公表しなければならなくなるから「隠蔽」したのではないかと疑いたくなります。つまり、最近のものは意図的、もっと具体的に指摘すると、3年前に成立した法律に沿って事業を推進することになり、表面的な成果であっても実績をあげることを優先したいあまり、過去の不祥事にまで波及してしまうことで収集事業全体の信頼性が損なわれることだけは何としてでも避けたい。そんな経緯や思いがあり、意識して隠したと想像されても仕方がないのではということです。
不都合なことから目を背けていると、その後にも不都合なことが溜まっていき、今さら後戻りもできず、無理を押し通さなければならなくなる事態に発展します。先送りをしても、いつか発覚するであろうことはわかっていたのかもしれません。ただ、現時点の自分が当事者の時期さえ乗り切ればいいという意識だったのではないかと感じます。
そもそもの「取り違え」の話についても、フィリピンはともかくシベリアは極寒の収容施設で集団生活を送っていたのですから、収容所があった場所を調査して付近から大量の遺骨が出てきたケースなどを考えると、日本人の遺骨が一切含まれていないという状況は想像しにくい。こちらも「取り違え」以前に何か別の意図的なものが入り込んでいたのではないかと想像してしまいますし、これは14年前も今も同じです。
そのあたり、そもそもの原因のほうも調査を尽くしてほしいところです。