昭和電工、「小が大を飲む」9640億円買収の成否
東洋経済オンライン
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日立化成という会社を日立製作所グループが切り離したのは
①日立製作所にとっては化学製品はノンコア事業
②品質不正が数百件も発生するような企業風土との決別
③世界シェアの高い材料を複数持つ割に低収益に留まる状況に改善が見えない
この辺りが理由ではと推察されるが、昭和電工にとってのリスクはこの記事に指摘のある通り、
①多すぎる社員数
②儲からない事業をどう処理するか
③世界シェアが高い事業を更にどうやって活性化させて昭和電工の言う「個性派事業」に仕立て上げるかということになる。
特に自社特有の物差しがあり社内外に広く共有されている、というのは割と分かりやすくて昭和電工にとってはポジティブな要素であり、日立化成の儲からない事業に従事して来た従業員からすれば懸念点となるだろう。以下引用
昭和電工が2018年に発表した中期経営計画では、「適正な市場規模(数百~数千億円市場)でトップシェアを獲得」できる事業を個性派事業として育成していく方針を示した。それを超える巨大市場だと、設備投資にかかる費用が膨大になり、競争力を維持できないことが理由だ。
実際、昭和電工の事業を見ると、ハードディスクと電子材料用高純度ガス、黒鉛電極の3事業がそれぞれ数千億円程度の市場規模で世界シェアのトップを握っている。